まず最初に理想的な話をすると、
会社というチームにおいて、チーム全員が俯瞰的な目線を持って
主体的に自信を持ってディスカッションできる関係性、一人一人が
それぞれ掛け算となることより一層の成果を出せる状態が望ましいのでは
ないかと思います。
各役職や年齢などの違いはあるにせよ、
会社としてより良いものを作っていく(目指していく)ためには、
チーム内のそれぞれの人が「自信を持って」意見を言い合える関係性が
非常に重要だと思います。
ただ実態はどうでしょうか。
どの会社組織においても、
ガンガン意見を言って自信を持って仕事している人もいれば
周りの空気を読んで自分の意見は二の次的な感じで、
終始苦笑いして頑張っている人もいると思います。
チームとしてあるべき姿(みんながフラットに意見しあえる)は
分かっているものの、その目指すべき状態にさせることが目的となって
意見を言えていない人に対し、「なんで意見言わないの」と高圧的に
実質攻撃して、無理やり意見を言わせるなんてこともあったりします。
これは本末転倒だと思います。
ここで重要なのは「なぜ意見を言えない人がいるのか」ということです。
結論から言うと、何事にも意見が無いなんてことはあり得ないと思います。
何かしらの意見、考え、感情はあるはずです。
何かしらはそれに関する自分の言葉を発することができるはずです。
なのに、言えない。というより言わない。
周りの目や自分の発言を気にして、
苦笑いしながら「特にないです」という状態の人が
どの職場でも何人かはいると思います。
そのような人たちに対し、
意見を言えている強者の人や管理職、マネージャーは
比較的高圧的に接していると思いますが、
ここで一度立ち止まって、
「なぜ意見を言えない(言わないのか)」というのを
公開処刑させるのではなく、心理的安全性を高くして
聞いてみて欲しいです。
なぜ聞くのかということに関しても、チームの一員である
あなた(意見を言えない人)の意見が非常に重要だということ、
あなたの成長が会社の成長にもつながるというメッセージを
伝えることが重要だと思います。
結局、言えない理由は周りは自分のことなんかに期待していない、
仕事ができていない自分なんかの言葉なんかなんの意味もない、
などなど自己肯定感の低さだと思います。
まずはその人がチームにとって絶対に必要で、
あなたの成長がダイレクトにチームの力になるんだよ
という承認をしてあげることが重要です。
そうすると、心理的安全性は高まり意見を言えない
正直な理由を明かしてくれると思います。
ここを面倒くさがる人が非常に多い印象があります。
それは意見を言えている人や管理職の目線に立つと、
なぜそこまで手を差し伸べなければならないのか、
正直そこまで意見を言えない人に興味は無いよというのが
本音だと思います。
一方、意見を言えない側もなぜ管理者等は
意見を言えていない人がいる事実に対して、
高圧的な改善しかしようとしないのか、
なぜ意見が言えていない人に寄り添って
話を聞いてあげることができないのかと思っていると思います。
お互いにすれ違っている状態は多々あります。
この状態は非常にもったいないです。
チーム内の温度感もばらばらで、
全く持って最大限の力をチームとして
発揮できていないです。
ここでタイトルに戻りますが、
意見を言えていない人ほど、
常にもやもやしていて非常に
高いストレスを日々感じています。
高ストレスからいち早く脱却したいと思うのが普通なので、
そういう人たちはストレスから解放されるために
様々な思考を日々しています。
つまり、考える癖は人よりできています。(理由はどうであれ)
色々と思考を巡らせた結果、自分を殺して終始苦笑いするという
解にたどり着いたのです。(その解が正解か不正解かは別として)
この思考を本来あるべきところに使うことができれば、
より良いものより良いディスカッションができ、
チームの力もパワーアップするでしょう。
「意見を言えない(言わない)人≠考えてない人」という認識を
上司や管理職の方々は持ったうえで、いかに意見を言えてない人を
減らすことができるかが、チームをもう一段階上げるためには必要だと思います。
実は反射的に意見を言っている人ほど、何も考えてなかったりします。
(だいたいそういう人ほど、あまり社内の攻撃対象にならないですが、、、)
まず順番的には、
「意見を言えない人を無くすこと」が最初かと思います。
今意見を言えてない人は、考えるのを放棄することなく、
考え続けてください。その思考がいずれ役に立つ時がきます。
上司や管理職はその原石を見つけてあげて、
引き上げて欲しいです。