私は地方銀行からIT業界に転職して約2年を迎えようとしています。
言い回しが合っているかは分かりませんが、転職先での社会人歴は2年目が終わり3年目に差し掛かろうとしています。
転職したことで、改めて新人に戻ったと考えると新人2年目~3年目レベルです。
正直全然だめだめです。
毎日落ち込んでばかりです。
転職しない方が良かったんじゃないかと日々思っています。
転職して新人戻ってしまった感覚はありつつ、中途(キャリア)入社なので新人すぎるような振る舞いもあまり良くなく即戦力な人材を意識しないといけません。
それでも分からないことが多すぎて、日々の行動・所作に四苦八苦しています。
こういう状況になって、改めて新卒で入行した新人時代の経験や心得が良い意味でも悪い意味でも行動や所作に活きているなと感じました。
ということで、今の自分を形成したであろう新卒入行した地方銀行員の新人時代を振り返ってみようと思います。
そして転職したことで準新人に戻った今に活かしていきます。
目次
とにかく新人感を出していた
新人の特権と言っても過言ではないでしょう。
上司や先輩からも新人の時しか「新人なんで…」は社内外に使えないぞと言われたことを覚えています。
そう言われて、とにかく分からないことを瞬発的に聞いていたら、「調べたの?」と言われ一気に聞きにくくなった記憶も思い出しました。
結局自分の場合は、1年目の最初の3ヵ月ぐらいで新人感を出すと損すると考えあまり出さないようにしました。

雑用を庶務と捉えていた
新人時代は支店の周りの掃除から始まり、書類のコピーを取るなど仕事なのかと思ってしまうようなことを「雑用」として捉えていました。
しかし、上司から「雑用」なんてものは無く「庶務」ですと教えられました。
どんな仕事でもネガティブなものは無いしそう捉えて仕事をしてはいけないという意味合いの認識を持って働いていました。
↓こちらの記事がすごく参考になるので掲載いたします。
今思えば良い上司の元働かせて頂きました。
感謝します。

聞くための誠意を見せていた
新人なので当然分からないことは多いです。
聞くことは悪いことではないです。
でもタダで聞いてはいけません。
聞く人は上司や先輩です。
その人たちは当然自分よりも忙しいし、責任ある仕事をしています。
少しトゲのある言い方をすると、その人たちの時間を奪って聞くということになります。
ということは、「誠意」を見せないといけません。
上司や先輩から教えて良かった(良い新人教育ができた≒無駄な時間ではなかった)と思ってもらう必要があります。
そこで私が意識していたのはこちらです。
- 聞くことは具体的かつ端的に
- なぜ分からないのかを明確にしておく
- 聞くのであれば事前に「調べる」ことを徹底する(聞く:調べる=1:9ぐらいの割合)
- 聞いたことの「答え」を仮説として持っておく(理由付きで)
上記のような意識で行動していたら良いか悪いかは別にしてあまり聞かなくなりました。
理由としては調べれば大体分かるからです。

聞く人を選び聞くタイミングを見計らっていた
聞くための誠意を見せたあとはどの人に聞くかです。
どの上司や先輩にでも聞いて良いわけではありません。
なぜかというと、聞く人を間違えるとあらぬ方向に進んでいくことが多々あり結果的に誰か(お客さんとか)に迷惑をかけることになってしまうからです。
では、どのような人に聞くべきか。
下記あたりが選定ポイントだと思います。
- 社内外ともに信頼が厚い人 →社内だけではダメ(社内政治ばかり強い人の可能性あり)
- 自分自身が信頼できる人 →万が一あらぬ方向に行ったとしても自分が信頼している人なら仕方ないと思える
誰でも聞くというよりかは、周囲の人間の仕事ぶりを観察し自分自身で信頼できる人を見つけることが必要です。
「選球眼」ならぬ「選人眼」です。

そして聞くタイミングは見計らいましょう。
重要なのは、自分のタイミングではなく相手のタイミングを見るということです。
聞くことは相手の時間を奪うことになるので、「誠意」を見せるうえでも相手のスケジュールや忙しさなど把握しておきましょう。
そうなると日中は忙しそうなので、定時後であったり飲み会だったりというタイミングになることも多々あると思います。
聞くことの「質」が上がってくると、日中でも相手の時間を奪ってでも聞けるようになります。


とにかく「こなせるようになること」を意識していた
とにかく「こなせるようになること」を意識していました。
なぜかというと、いきなり応用は利かないからです。
仕事は応用が利く人ほどできる人間だと思われます。
逆に言うと、基本的な仕事だけやっていてはあまり評価されません。
これは既に周知の事実かと思います。
みなさんこの事実を知っているからこそすぐに応用に行こうとします。
基礎も身に付けていないのに。

だからこそ、まず最初はそつなく「こなせるようになること」(=基本を習得すること)が重要なのです。
「こなせるようになる」という言葉にはやる気ない感じの若干ネガティブ要素が入っているように思われますが、あえてこの言葉を使った理由としては考えすぎず頑張りすぎず肩の力を抜いて気楽に基礎を身に付けていこうよという想いがあるからです。
一生懸命仕事を全力で頑張るのはとても素晴らしいことだと思います。
でも所詮仕事です。
仕事だけが人生ではありません。
頑張ることは良いことですが、自分を擦り減らして何かを犠牲にしてまで頑張りすぎる必要はありません。(ときにはそのぐらい頑張ることも必要かもしれませんが)
気楽にまずは仕事をこなせるようになりましょう。
さいごに
転職すると改めて新人に戻ります。
そのときに思い出すのは自分が新卒で入った会社(1社目)の新人時代であり、自然とそのときの経験や心得がもととなり今の自分の行動・言動となっています。
今後また転職をした際には、また改めて新人に戻ります。
そうすると、1社目と2社目での新人時代の経験や心得がもとになります。
転職をすればするほど良いということではないですが、転職するたびに「新人」の経験値は嫌でも向上します。
「新人」の経験値が上がるとどの職場でも働ける適応能力が上がります。
転職を経験することで、新卒から定年まで1社で働く人材よりも「どこでも誰とでも働ける市場価値の高い人材」になれる可能性が高いです。
転職することが絶対に良いというわけではないですが、これからの時代会社に依存せずどこでも働けるよう自分の市場価値を高めていくことも必要です。
そういう方向けに読んで欲しい本はこちらです。
自分の新人時代をアップデートして、どこでも自分らしく働けるような人材になっていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。